薬膳とは中国伝統医学理論に基づいて作る「美味しい」食事のことです。 よくイメージされる「中華料理に生薬が入っている物」だという捉え方は、実はほんの一面でしかありません。
薬膳の大切な考え方として、「人は自然一部である」「世の中にある食物一つ一つには全て効能がある」とあります。 それは、東洋の長い歴史の上で築かれた貴重な栄養学理論です。 そんなシンプルで美しい薬膳の理論は、家族を思う「母の愛」から生まれたと言っても良いでしょう。
大切な誰かを思い、「元気になってほしい」「美味しく食べてほしい」
そんな思いやりから、食材が持っている効能を活かして、季節や体調に合わせて作る「美味しいお家ごはん」。 それこそが薬膳料理なのです。